家庭菜園初心者・簡単野菜作り

アーティチョークの育て方・栽培方法

つぼみがかたいうちが収穫時です。


アーティチョーク・写真1
アーティチョーク・写真2
アーティチョーク・写真3

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栽培上のポイント

●移植を嫌うので、植え場所に注意する

●水はけ、水もちのよい肥沃地に植える

●水切れしないように水やりを行う

アーティチョークの特性

地中海沿岸が原産地といわれ、ギリシア・ローマ時代から食べられており、イタリア、フランス料理ではポピュラーな食材です。和名はチョウセンアザミで、アザミのような花が咲きますが、食べるのは硬いつぼみです。アクが強いためレモン汁などと一緒にゆで、がく(苞片)や花托部分を食べます。コレステロール値を下げ、腎臓や肝臓によいということで、ヨーロッパでは健康食品とされます。

アーティチョークの品種

日本では、ハーブとして青紫色の花の種類が売られていますが、欧米では形や大きさの異なる何種類かが栽培されています。

アーティチョークの栽培方法

春まきが育てやすいでしょう。じかまきしてもよいですが、発芽適温は15~20度で、気
温が安定しないうちは苗を作ります。

4月中旬ころに園芸用土を平箱にすじまきします。薄く覆土し、発芽まで乾かさないように管理します。本葉1~2枚で4号ポットに植え、本葉4~5枚まで育てます。

日当たりと水はけ、水もちのよい肥沃な場所に、1㎡あたり堆肥バケツ1杯を施してよく耕します。根が深く張るので深さ50cmは掘り返します。

6月になったら、畝幅1m、株間50cmで植えつけます。移植を嫌うので、根が深く伸びる前に植えつけます。梅雨になったら、株元には敷きわらをします。

敷きわらをしても、土が乾いたら水やりをします。2mに伸びるほど生育旺盛ですが、春から秋の成長期の初めと終わりには、化成肥料1握りを追肥します。収穫後は秋の追肥をお礼肥にします。寒さには強いですが、花が終わると地上部が枯れるので切りとって土寄せし、わらを敷きます。

3~4年育て、子株がふえてきたら、9月に本葉4~5枚の子株を切りとって掘り上げ、別の場所に植えつけます。

アーティチョークの収穫

種まきの翌年から、5月中旬ごろにつぼみがつくので、まだかたいうちに切りとり収穫します。切り口にはすぐにレモン汁を塗ります。まるごとゆで、花托は中の毛のような部分を全部とり出して食べます。収穫しなければ、花を観賞できます。

アーティチョークの病害虫

アブラムシは見つけしだい防除。つぼみが落ちるのは、多くが水切れです。

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