家庭菜園初心者・簡単野菜作り

ツルムラサキの育て方・栽培方法

生育旺盛で収穫する先から芽が伸びます。


ツルムラサキ緑茎種・写真1
ツルムラサキ・写真2
ツルムラサキ赤茎種・写真3

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栽培上のポイント

●酸性土を嫌うが、日当たりが良ければ土質は選ばない

●地温が上がってから種まきを行う

●収穫はつるの先端の若い部分から

ツルムラサキの特性

熱帯アジア原産で暑さにはたいへん強く、寒さには弱いつる性の野菜です。紫色のつるが非常に勢いよく伸び、小さな花がたくさんつきます。食べるのは若い茎葉で、カロチンやビタミンCが多く、ミネラル類も豊富です。ドライの葉は解熱、整腸によいとされます。

ツルムラサキの品種

現在多いのは、茎葉が紫紅色の紫茎種です。緑茎種は大乗で、茎葉が緑色です。

ツルムラサキの栽培方法

生育適温が25~30度と高く、霜がおりるころには枯れてしまいます。日当たりのよい場所で育てれば、土質にこだわらず、放任していてもぐんぐん成長します。

種まきの1週間前、1㎡あたり苦土石灰を2振りまきます。元肥として1㎡あたり堆肥バケツ1杯、化成肥料と鶏ふん各1握りを施し、よく耕しておきます。

4月下旬~6月上旬、気温が安定してから、一昼夜水につけておいた種を、30~40cm間隔で1カ所2~3粒ずつ点まきします。覆土はタネがしっかり隠れるようにし、たっぷり水やりをして落ち着かせます。また、地温が上がらないときは、箱や鉢にばらまきしてもかまいません。そのまま育てる場合の培養土は、畑土5、ピートモスまたは腐葉土など3、バーミキュライト2で、元肥として化成肥料50gくらいを入れておきます。

本葉2枚と4枚のときの2回、間引いて1カ所1株を残します。2度目の間引きのあと、10日に1回液体肥料を施すか、月2回、化成肥料を株の周りにばらまいて土寄せします。箱まきしたものは、株間15cmに間引き、乾燥防止のため腐葉土やピートモスなどを敷き詰めて育てます。または、間引きながら育て、本葉5~6枚で畝に植えつけてもかまいません。

草丈20cmのところで、下葉5~6枚残して芽先を摘みとり、側枝を出させます。支柱を立てたり、フェンスを利用したりして誘引し、つるを伸ばします。

ツルムラサキの収穫

草丈50cmくらいから、若い側枝の葉2枚残してつる先から15cmほどで収穫します。花も食べられます。実は熟してからとり、天日干しで乾燥させてから保存します。黒紫色の色素として利用できます。

ツルムラサキの病害虫

病害虫には強いほうで特に心配いりません。

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