家庭菜園初心者・簡単野菜作り

ピーマン・トウガラシの育て方・栽培方法

長く楽しめる色鮮やかな野菜です。


ピーマン・写真1
ピーマン・写真2
トウガラシ・写真3

※画像をクリックすると拡大します

栽培上のポイント

●連作や早植えをしない
●暖かく日当たりのよい場所に植える

●あらかじめ苦土石灰をまいて耕す

ピーマン・トウガラシの特性

ペルー原産のピーマンは、辛いトウガラシの仲間です。いずれも緑色の未熟果が熟すと赤や黄色に色づきます。熟し具合で甘みや辛みが変わります。実がたくさんつき、長く収穫できるので、食べ方に合った状態のものを収穫しましょう。

ピーマン・トウガラシの品種

ピーマン

「京みどり」「翠玉2号」「エース」など。「カラーピーマン」では「ソニアレッド」「ソニアゴールド」などです。

シシトウ

ピーマンとトウガラシの中間ぐらいの大きさ、辛さです。

トウガラシ

普通は辛みが強いタカノツメ(赤トウガラシ)をさしますが、緑果を生食するものなど、種類はいろいろあります。

ピーマン・トウガラシの栽培方法

高温多湿で一日中日の当たる場所を好み、多雨を嫌います。植えつけがうまくいけば病害虫は少なく、作りやすい野菜です。

水はけ、水もちのよい肥沃な場所に、植えつけ2週間前に苦土石灰をまいて耕しておきます。土質はあまり選びません。1週間前には30cmほどの深さで穴を掘り、元肥として1株あたり堆肥と鶏ふんを各1kgと、化成肥料を1握り施します。株間は50cmぐらいにします。ポリマルチで地温を上げておくと、更によいでしょう。

発芽温度が25度以上と高いので、家庭菜園では苗を植えつけます。本葉7~8枚でがっちりとした首を選んだら、低温では失敗しやすいため、5月下旬まで暖かい場所でポットのまま育てます。無風で暖かい日の日中、やや浅植えにして短い支柱を立てておきます。

植えつけ後2~3過日から2~3回、2週間に一度、液体肥料を施します。畝問を軽く中耕して土寄せをし、マルチングしていない場合は、乾燥防止と病害虫防除のため敷きわらをします。透明ポリマルチの場合も、梅雨明け後は根が焼けないよう株元に5cm以上敷きわらを行いましょう。

ピーマン・トウガラシの収穫

緑色の未熟果を若どりする種類は、ある程度の大きさで早めにとっていけば、9月中旬ぐらいまで収穫できます。カラーピーマンは完熟するまで待ちますが、普通のピーマンでもそのままにしておくと赤く色づいて甘くなります。タカノツメは完熟させて10月ごろ収穫し、干して使います。

ピーマン・トウガラシの病害虫

ナス科は共通する青枯れ病や疫病などがあるので、連作は禁物です。多雨でも発生しやすく、有効なダコニールを散布すると、2週間は収穫できません。最も発生しやすいのは、アブラムシが媒介するモザイク病です。植えつけ時にオルトラン粒剤の土壌処理やシルバーポリフィルムでマルチングし、アブラムシを避けます。菜や実を食害するハスモンヨトウは、幼虫の時期にPAPを散布します。落果させるタバコガにはランネートが効果的ですが、被害果は早期に摘みとります。

前のページへ
次のページへ