家庭菜園初心者・簡単野菜作り

大根の育て方・栽培方法

栄養たっぷりの葉も利用しましょう。


大根・写真1
大根・写真2
大根・写真3

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栽培上のポイント

●畑は深く耕し、かたまりを取り除く

●種の下には元肥を入れない

●すが入らないよう収穫を終える

大根の特性

地中海沿岸の原産といわれ、冷涼な気候を好みますが、ほぼ一年じゅう栽培されています。消化酵素が消化を助け、葉は根よりさらに栄養価が高くなっています。

大根の品種

約30年前に出た「耐病総太り」以来、青首大根が主流です。長さ40翌削後の「夏みの早生三号」、短太系では「おこのみ」や秋まきの「聖護院」があります。

大根の栽培方法

寒さに強く18~20度で成長するので、作りやすいのは秋まきです。花崗岩のようなかたい土では、短太系を選ぶようにします。

水はけのよい場所に、種まきの2週間以上前までに、苦土石灰を1㎡あたり2振りまきます。30~40mの深さに耕し、かたまりをくずしてごみをとります。やせ地では堆肥や化成肥料を畝間に施してから、畝幅60~70cmの平畝をつくります。

深さ3~4cmの溝へ25~30cmおきに元肥として化成肥料1握りを入れます。元肥と元肥との間に、タネ間を1cm以上あけて5~6粒ずつ点まきします。薄く覆土、水やりして2~3日もすると発芽します。

発芽10~15日後、本葉1~2枚で1カ所3~4株に間引き始め、本葉5~6枚で1本立ちにします。根元を持って、残す株の土を押さえてまっすぐ引き抜きます。

2回目の間引きから、畝肩に油かすや化成肥料などを軽く1握り追肥、中耕、土寄せします。青首ダイコン以外は土寄せしないと、日に当たって苦くなることがあるなど、品種によってかなりちがいます。

大根の収穫

春、夏まきはタネまき後40~60日、秋まきは早生種で50~60日、遅くても90~100日で収穫できます。日数を目安に乗が広がってきたら、地上部の首の太り具合を見て早めに収穫しないと、すが入りやすくなります。葉柄の断面に空洞があれば、す入りとわかるので、初霜の前には収穫を終えます。秋に収穫する品種を早春にまくと、とう立ちしやすくなります。

大根の病害虫

高温期はアブラムシが多発、モザイク病が発生します。夏まきは根を食害するキスジノミハムシが発生しやすいので、タネまき時にオルトラン粒剤やダイシストンを土によくまぜておくのが効果的です。地ぎわから腐る軟腐病は連作を避けます。

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