園芸植物病害虫図鑑

灰色カビ病(糸状菌病)

極めて多くの植物に発生する糸状菌(カビ)による病気です。


灰色カビ病(茎)・写真1

灰色カビ病(カビ)

灰色カビ病(ブドウ)・写真2

灰色カビ病(ブドウ)

灰色カビ病(イチゴ)・写真3

灰色カビ病(イチゴ)

※画像をクリックすると拡大します


前のページへ
次のページへ

灰色カビ病の症状の特徴

灰色のカビが発生

植物の地上部のすべての場所に発生します。発病初期には、水がしみたようになり、その後急激に発病部位が広がり、溶けたようになり腐放します。さらに症状が進行すると、灰色、あるいは灰褐色のカビの胞子が病変部に発生し、その胞子が飛散して被害が拡大します。

灰色カビ病の対策

初期には薬剤で治療

発病初期には、1週間おきに2~3回、トップジンM、ベンレート、オーソサイド、ロブラールなどを散布すると効果的です。しかし、薬剤に耐性をもつ菌が出現するため、一種類の薬剤を繰り返し使うことは避け、2~3種類の薬剤を交互に散布するようにします。伝染を防止するため、花がらや発病した部分は、見つけしだい摘み取って焼却します。

灰色カビ病の予防法

風通しよく乾燥ぎみに管理する

風通しが悪く湿気が多いと発生しやすいので、風通しをよくして乾燥気味に管理します。病原菌は植物の弱った部分から侵入するので、管理に十分留意し、葉などがしおれない
ように水やりに注意しましょう。また、花が咲き終わったら、すぐに摘み取るようにします。鉢植えなど移動できるものは、雨天時には雨のあたらない場所におきます。

灰色カビ病にかかりやすい植物

●ボタン●シャクヤク●バラ●ツツジ●アジサイ ●イチジク●ウメ●ビワ●モモ●リンゴ●ブドウ●カンキツ類●トマト●ナス●ピーマン●キュウリ●レタス●キャベツ●ニラ●アスター●カーネーション●ストック●ゼラニウム●ガーベラ●キク●キンセンカ●サクラソウ●ジ二ア●スイセン●スターチス●ダリア●デージー●デルフィ二ウム●チューリップ●ニチニチソウ●パンジー●ヒマワリ●フリージア●ベゴニア●ペチュニア●ホウセンカ●マリーゴールド●ミヤコワスレ●カトレア●ファレノブシス●ユリ●ポインセチア●ハナミズキ


前のページへ
次のページへ