園芸植物病害虫図鑑

カメムシ類

ホソヘリカメムシ、マルカメムシ、ホウズキカメムシ、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシなど

植物のあらゆる所に口を刺して汁を吸います。


クサギカメムシ(害虫)・写真1

クサギカメムシ

マルカメムシ(害虫)・写真2

マルカメムシ

カメムシ(被害のトマト)・写真3

カメムシの被害(トマト)

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カメムシ類の症状の特徴

幼虫も成虫ともに植物から汁を吸う

植物に害を与えるカメムシの種類は多く、症状も種類によってさまざまです。マメ類ではさやが吸汁されて、実の充実が悪くなります。果樹では果実が吸汁され、変形したり落果したりします。また、ナスなどでは、若い茎の先端が吸汁されて、曲がったり短くなったりし、葉が開くと穴があいていて、引きつれて破けることがあります。ホオズキやアサガオなどは、幼虫や成虫が、茎や枝に群がるようについて吸汁し、多発すると株の勢いが弱まったり、一部の茎がしおれたりします。

カメムシ類の対策

見つけ次第捕殺する

種類によって発生回数は異なりますが、一般に年1~2回、成虫で冬越しをして翌初夏に産卵し、新しい成虫は7~8月に発生します。幼虫や成虫を見つけたら捕殺しますが、触れるとカメムシ類特有の悪臭を放ちます。薬剤を使う場合は、スミチオン、マラソンなどを散布します。

カメムシ類の予防法

そうじをまめにして周囲をきれいに

雑草や落ち葉などの処理をまめに行い、成虫が越冬するところをつくらないようにします。

カメムシ類の被害の多い植物

●インゲン●エダマメ●ダイズ●トマト●ナス●カキ●キウイ●ナシ●ブドウ
●カンキツ類●モモ●リンゴ●フジ


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