家庭菜園初心者・簡単野菜作り

ラッキョウの育て方・栽培方法

小粒に作って甘酢漬にするなどの楽しみがあります。


ラッキョウ花・写真1
ラッキョウ根・写真2
ラッキョウ・写真3

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栽培上のポイント

●水はけよく、元肥は控えめにする

●種球が地上に出ないように土寄せする

●1年目は肥培に努める

ラッキョウの特性

中国原産でやせ地によく育つ、ニラよりも強健な野菜です。地下の肥大した鱗茎を食べます。夏には地上部が枯れて休眠しますが、涼しくなると茎葉を伸ばして成長を始めます。ビタミンB1の吸収を助けるアリシンが含まれており、健胃や利尿作用が期待できます。

ラッキョウの品種

一般的に出回るのは大粒のラクダ系で、各地に特産の品種があります。ラクダ系から、やや小さい八つ房系が生まれました。小球の「玉ラッキョウ」は台湾からの移入種で「九頭竜」は、球のしまり、歯切れのよい品種です。

ラッキョウの栽培方法

種球を植えて翌年の6~7月に収穫できますが、翌年は肥培に努め、3年目から小粒で良質のラッキョウを目ざします。

植えつけ1週間前、植え溝を深さ15cmくらいに掘り、1㎡あたり堆肥バケツ1杯と化成肥料2握りを施し、間士を戻します。砂地のようなやせ地のほうが、小粒でしまった球ができます。肥沃な場所では多収になりますが、大粒で大味になります。

8月下旬~9月上旬、畝間30cm株間15cmにして2球ずつ、5~6cmの深さに植えて覆上します。浅植えにすると乾燥してネダニの発生が多くなり、探植えにすると収量が低下します。

発芽したら敷きわらをして乾燥を抑え、冬越しさせます。4~5月に追肥をして球の肥大と生育を促進させます。軽く中耕して土寄せをします。特に浅植えにした場合は、球根が日に当たって緑色にならないよう、土寄せをしっかり行います。夏は葉が枯れますがそのままにしておき、秋の新芽のころ追肥します。

川砂と腐葉土を等量まぜて入れ、浅植えにします。土寄せのかわりに増し土をします。

ラッキョウの収穫

球が完全に肥大、充実するのは7月上旬~中旬ころです。植えつけて2回目の夏、地上部が枯れたところで、球根を掘りとります。土をつけたまま2~3日、日陰で乾かしてから、水洗いして食べます。塩漬けしたものを甘酢に漬けてもよいでしょう。小粒の上下を切り、タル型にしたものが花ラッキョウです。

ラッキョウの病害虫

ネダニ、白色疫病、灰色かび病は早期に薬剤散布して防除します。

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