家庭菜園初心者・簡単野菜作り

サントウサイの育て方・栽培方法

結球しないのでハクサイより作りやすいです。


サントウサイ・写真1
サントウサイ花・写真2
サントウサイ・写真3

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栽培上のポイント

●ハクサイの栽培に準ずる

●水はけ、水もちのよい土作りをする

●寒さよけをして葉を守る

サントウサイの特性

中国山東省原産の結球しないハクサイで、日本へは明治初期に入ってきました。ハクサイはサントウサイが改良されたものです。ハクサイよりアクがなく、あっさりした漬け物やおひたしなどに合います。ハクサイの仲間はつけ菜と呼ばれ、結球しない葉もの野菜として、ほかにも小型のベカナなど、さまざまな形の葉の品種が作られています。

サントウサイの品種

葉先の丸い丸菜種の「丸薬山東菜」、葉先が縮れている切葉種の「新あずま山東菜」「EXキング」などが作られます。関東で作られるベカナも切菜種で、「はまみなと」が作りやすいでしょう。

サントウサイの栽培方法

ハクサイに準じますが、結球を待つ必要はありません。乾燥には弱いので、水はけ、水もちのよい肥沃な土地が望ましいですが、やせ地でもよく育ちます。低温には強く暑さを嫌うので、秋まきにします。小型種ならプランター栽培もできます。

あらかじめ1㎡あたり苦土石灰2握りをまいて耕しておきます。堆肥バケツ1杯と化成肥料2握りを施し、全体に深く耕し、60~70cm幅のベッド畝を作ります。

8月中旬~9月中旬、株間30~40cmで1カ所に5~6粒ずつ点まきし、本葉2枚から間引きを始めます。3回の間引きで本葉6~7枚のときに1株立ちにします。ポリポットにまく場合はハクサイに準じます。

秋に2回ほど、1株あたり化成肥料1握りを畝肩に施し、軽く中耕して土寄せをします。敷きわらなどで乾燥を抑えます。

霜がおりてからは、葉が傷むようなら、風よけを立てたり、ハクサイのように外葉で全体を包んでおきます。

サントウサイの収穫

間引きながら利用しっつ、中心が黄色く色づいてきたら、つけ根を切りとり収穫します。晩生種では、種まき後3カ月ほどで収穫です。

サントウサイの病害虫

軟腐病やモザイク病などの発生を抑えるために、アブラナ科の連作は避け、耐病性のある品種を選びます。水はけが悪いと、べと病になりやすいので注意。アブラムシやヨトウムシなどの害虫は、間引き収穫するだけに薬剤散布しにくいので、全体に寒冷紗のトンネルをかけるなどしたほうがよいでしょう。その際は乾燥に注意し、水やりを行います。

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