果樹栽培・ガーデニングの基本

果樹の植えつけ

植えつけしてうまく活着させるためには、根が水分を十分に吸えることが第一条件です適期を選んで、根や葉の処理を必ず行いましょう。

植えつけの時期を守る

果樹を植えつける時期は、根の活動が止まっている休眠期か、新根が発生する前が最適です。それぞれ木の耐寒性や、耐暑性、気候、木の状態によって違ってきます。大まかにいえば、落葉果樹なら葉がなくなった11月ごろから3月の休眠期に、常緑果樹なら枝が伸びる前の3月ごろが適期です。ただし、寒冷地か暖地かによって、植えつけ時期は変わってきます。凍害の危険性のある寒冷地の場合は、落葉樹でも雪どけ後の春先に植えたほうがよいでしょう。ブルーベリーやラズベリーなど小栗類のポット苗は、9月に植えると年内に根が伸びて、活着します。

鉢植えの仮植え方法

冬の時期に休眠している落葉果樹の場合、鉢に植えても気温が上がるまでは何の変化もありません。それだけでなく、鉢土が乾燥しやすい太平洋側では、水やりを怠ると枯死や萠芽の遅れの原因になります。そこで年内に入手した苗木は、大きな鉢や庭に仮植えを行い、春になったら鉢に植え替えます。春先に販売される常緑果樹の場合は、仮植えの必要はありません。

鉢植えは小さい鉢から大きな鉢に

鉢植えをするときは、最初から大きな鉢に植えるのではなく、土の量に対する根の割合を考えて、根の生長に合わせて小さい鉢から大きい鉢へと替えていく必要があります。はじめから大きな鉢にしてしまうと、根が吸い上げる水の量が少なくなってしまい、土が乾かなくなって根腐れの原因になります。水やりをしたときに、鉢と土のすきまから水が流れるようになったときが植え替え時期の目安です。根が生長し伸びてくると鉢の壁面にぶつかって、鉢と土の間にすきまができてきます。こうなると根の割合に対して、水の量が少なくなるので、大きな鉢に植え替えます。植えつけてから2~3年目に実をつけた木は、根が生長して根づまりを起こすので、同じ鉢に新しい用土で植え替えます。また幹が生長したものは、もとの鉢より大きな鉢に植え替えをします。