園芸植物病害虫図鑑

ハモグリバエ類

ナモグリバエ、ネギモグリバエ、チャノバモグリバエ、マメハモグリバエ、トマトハモグリバエなど

葉肉内に潜りこみ、葉に白い食い跡を残す、小型のハエの幼虫です。

トマトハモグリバエ(幼虫)・写真1

トマトハモグリバエ(幼虫)

ナモグリバエ(食害跡)・写真2

ナモグリバエ(食害跡)

マメハモグリバエ(成虫)・写真3

マメハモグリバエ(成虫)

※画像をクリックすると拡大します


前のページへ
次のページへ

ハモグリバエ類の特徴

葉肉が食害され葉が真っ白に

葉肉の中に、体長2~3mmほどのウジ虫状の幼虫が潜りこみ、不規則に蛇行した、円形の白い食害跡を残します。被害が進むと葉肉全体が食害され、葉が真っ白になり、枯れてしまいます。茎まで食害する種類もあります。ハモグリバエには多数の種類がありますが、草花や野菜にはナモグリバエ、ネギモグリバエ、近年外国から侵入したマメハモグリバエ、トマトハモグリバエなどが寄生します。樹木ではツバキやサザンカ、マサキにチャノハモグリバエの被害が目立ちます。

ハモグリバエ類の対策

被害を見つけたら早い時期に薬剤散布を

発生の初期に、1~2週間おきに3~4回、マラソン乳剤、オルトラン液剤・水和剤など作物に登録のある薬剤を散布します。ただし、マメハモグリバエやトマトハモグリバエは、薬剤に強くなって、効果が薄れてきています。

ハモグリバエ類の予防法

黄色い粘着テープで誘引

植えつけ時、ベストガード粒剤を植溝に施してから覆土すると被害が回避できます。また、マメハモグリバエは黄色に誘引される性質があるので、黄色い粘着板や粘着テープを設置すると、被害が減少します。ニラ、コマツナ、ホウレンソウなどに対しては、不織布ネットで全期間被覆栽培すれば、被害を防ぐことができます。

ハモグリバエ類の被害の多い植物

●サザンカ●ツバキ●マサキ●エンドウ●キャベツ●キュウリ ●タマネギ●トマト●ナス●ニラ●ネギ●ハクサイ●ホウレンソウ●レタス●コマツナ●アスター●キク●スイートピー●ラナンキュウラス●ダリア●キンセンカ●ガーベラ●シュッコンカスミソウ●マリーゴールド●ジ二ア


前のページへ
次のページへ