黒腐病(細菌類)
秋の台風が通過したあとに多発する、細菌による病気。
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黒腐病の症状の特徴
葉の緑にV字型の黄斑ができ、黒く変化して枯れる
アブラナ科の植物に多発する病気です。春と秋に発生しますが、とくに秋の台風後に多発します。最初、生育中の植物の下葉に発生し、葉の縁が、葉脈に区切られたくさび形に黄色くなります。それが次第に拡大し、乾燥して破れやすくなります。軟化や腐敗はしません。生育中の苗に発生すると、子葉の先端から黒色の斑点が広がり、やがて枯れます。大根の場合は葉の柄や葉脈が黒く変化し、根部を切ると内部の道管部分が黒くなっています。
黒腐病の対策
秋の台風後に薬剤を散布
発生の初期に、園芸ボルドーなどを1週間おきに2~3回、散布します。とくに秋の台風の過ぎたあとには必ず散布するようにします。
黒腐病の予防法
虫駆除も予防策のひとつ
予防的に薬剤散布を心がけます。台風などの強い雨風の後には出来るだけ早く薬剤を散布しましょう。害虫の食害の跡などから病原細菌が侵入して発病することも多いので、害虫の駆除も大切な予防策になります。キャベツでは耐病性の品種もあるので、これを利用しましょう。
黒腐病にかかりやすい植物
●キャベツ
●ダイコン
●ハクサイ
●ストック
●ハボタン