園芸植物病害虫図鑑

ハダニ類

ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニなど

葉や新芽につき、葉の退色、新葉の奇形などを引き起こします。

ナミハダニ(害虫)・写真1

ナミハダニ

カンザワハダニ(害虫)・写真2

タマナヤガ

ミカンハダニ(害虫)・写真3

ミカンハダニ

※画像をクリックすると拡大します


前のページへ
次のページへ

ハダニ類の特徴

葉に白や褐色の斑点が生じる

植物に寄生するダニの仲間で、多くの種類がいます。いずれも体は小さく、成長しても多くは0.3~0.5mm程度、幼ダニは小さすぎて肉眼で確認するのは困難だと思います。葉について汁を吸い、その跡が白い斑点や褐色の斑点となって残ります。被害が広がると、葉全体が白っぽくなり、また、ハダニの出す糸がクモの巣のように張り巡らされます。葉だけでなく花弁からも吸汁し、花色を悪くしたり開花期間を短くしたりします。卵から成ダニになる期間が約10日と短いため、対処が遅れると大発生し、被害が大きくなります。

ハダニ類の対策

薬剤抵抗性に注意が必要

ケルセン乳剤、バロックフロアブル、粘着くん液剤など、作物に登録のある殺ダニ剤を、4~5月頃から10日おきに2~3回散布します。短期間で発生と産卵を繰り返すため、薬剤抵抗性がつきやすい為、同じ薬剤の連用は避け、いくつかの薬剤を順番に散布します。乾燥には強いですが水には弱く、ホースなどで強く水をかけると数をかなり減らすことができます。

ハダニ類の予防法

適切な施肥で丈夫に育てる

冬期に機械油乳剤や石灰硫黄合剤を散布すると予防的な効果があります。肥料切れを起こすと被害が大きくなるため、適切に肥料をほどこし、丈夫に育てることも重要です。

ハダニ類の被害の多い植物

●ほとんどの植物


前のページへ
次のページへ