園芸植物病害虫図鑑

軟腐病(細菌類)

傷から細菌が侵入し発病します。治療は困難なので、予防に気を使いましょう。


軟腐病(異臭)・写真1
軟腐病(腐敗)・写真2
軟腐病(ダイコン・トウモロコシ)・写真3

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軟腐病の症状の特徴

地ぎわが腐敗し、異臭を発して枯れる

多くの場合、植物の地ぎわから発病します。地ぎわ部分が水がしみたようになり、軟化、腐敗し、徐々に根や植物上部も腐敗していきます。株全体が萎凋し、黄化します。腐敗した部分は異臭を発します。土中の細菌が植物の傷から侵入し、導管部で繁殖するため養分や水分の上昇が妨げられ、株がしおれて、枯れます。

軟腐病の対策

病株は抜き取って焼却

発病してしまった株は薬剤で治療することが困難です。発病株は抜き取って焼却します。

軟腐病の予防法

初夏から夏に薬剤散布

病原となる細菌は傷口から侵入するため、予防の第一は植物に傷をつけないことです。昆虫の噛み痕などからも細菌が侵入するため、害虫の駆除も重要な予防策になります。薬剤による予防は、初夏から夏の間、2~3週間おきに2~3回、園芸ボルドーなどを散布します。

軟腐病にかかりやすい植物

●ピーマン●ナス●キュウリ●ダイコン●キャベツ●ハクサイ●ネギ●ニラ●レタス●ニンジン●ジャガイモ●トマト●キク●デルフィ二ウム●サクラソウ●ジ二ア●ヒマワリ(空洞病)●ユリ●スイセン●チューリップ●アイリス●ダリア●カトレア●プァレノプシス●シンビジウム●デンドロビウム


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