枝膨病(糸状菌病)
節が肥大してから、表面がはがれ落ちて枝が壊死します。
※画像をクリックすると拡大します
枝膨病の症状の特徴
新梢では黒い病斑、2~3年枝で節が枝膨れの症状に
新梢の茎部に、黒い小さな病斑が発生し、やがて病斑が全体に広がって、癒合して黒くなります。多発した場合は、病斑が枝全体を覆うようになり、年内に枯死します。2~3年枝では節部が扇平になって、異常に肥大し、枝膨れの症状になります。やがて病患部が帯状にはがれ、木質部が露出して壊死部分が広がります。このようになると著しく樹勢が衰えます。近年になって発生しはじめた、注意が必要な病害です。
枝膨病の対策
取り去って焼却処分
病気にかかった枝やつるは取り去って焼却処分し、4月下旬~5月上旬にトップジンM水和剤、ベンレート水和剤などを、散布します。
枝膨病の予防法
雨水がかからないように注意
病気にかかった苗を持ち込まないようにし、できれば雨よけをして苗木を栽培します。雨水とともに病原菌の胞子が飛散するため、被覆栽培がもっとも理想的ですが、それができない場合でも、通風と日照がよくなるような剪定をして、多湿にならないように注意します。幹や太い枝の粗皮はぎや巻きひげの除去は、伝染源を減らす効果があります。
枝膨病にかかりやすい植物
●ブドウ(とくに巨峰群品種など)