家庭菜園初心者・簡単野菜作り

インゲンの育て方・栽培方法

収穫が早くできるつるなし種が簡単です。


インゲン・写真1
インゲン・写真2
インゲン・写真3

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栽培上のポイント

●豆科は連作しない

●あらかじめ苦土石灰をまいて耕す

●種まき後は鳥害対策を立てる

インゲンの特性

中央アメリカ原産で、日本へ伝えたのは隠元禅師といわれています。未熟な状態で収穫
し、さやごと食べます。種まきから収穫までの期間が短く、収穫期間も短いつるなし種が育てやすいです。つるあり種は夏まきでき、収穫期問が長いのが特徴です。関西では三度豆ともいわれるとおり、何度も季節に合った品種をまけます。

インゲンの品種

つるなし種では平さやの 「耐病モロッコ」、丸さやで豊産の「初みどり2号」など、つるあり種は丸平さやの「ケンタッキー101」、耐病性もある「アーロン」「ソネット」などにします。

インゲンの栽培方法

インゲンは特に連作障害が出やすいので、3~4年は間をあけます。温度があれば発芽しやすいので、じかまきが楽です。

水はけのよい肥沃な場所を選び、酸性土を嫌うので、タネまきの2週間前に苦土石灰をまいて排しておきます。つるなし種は幅70cmの畝に株問20~30cmで2条まき、つるあり種は畝幅90cmにして、株問30~40cmの2条まきにします。1カ所につき乾燥鶏ふんか化成肥料を1握り、元肥として施し、土を埋め戻します。

つるなし種は4月下旬から7月いっぱいまでまけます。種まき後50日くらいで収穫できる品種が多く、一気に収穫が終わってしまうので、10日ほどずらして2~3回まき、長く収穫できるようにします。つるあり種は収穫まで70日前後ですが、収穫期間も長く続きます。暑さに強いので、5月か7~8月にまきます。種は1カ所に3~4粒まき、覆土は1cmにします。

本葉2~3枚で2本に間引き、化成肥料を追肥して中耕、土寄せをします。つるあり種はつるが出てくるのを目安に、支柱を立てます。誘引しなくても、つるが絡んで登っていきます。

インゲンの収穫

実は種袋に記された収穫日数を目安に、やわらかい実を摘みとります。とり遅れると、かたくなってしまうので注意しましょう。

インゲンの病害虫

病害虫は少ないほうですが、まいた種が鳥に食べられやすいので、本葉が出るまで鳥よけネットなどを張ります。成長後はアブラムシとハダニを防除。さび病がひどいときはダイセン、褐斑病、菌核病が発生したらトップジンMを散布します。

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