家庭菜園初心者・簡単野菜作り

コマツナの育て方・栽培方法

アクがなく食べやすい緑黄色野菜です。


コマツナ・写真1
コマツナ・写真2
コマツナ・写真3

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栽培上のポイント

●秋まきのほうが育てやすい

●完熟堆肥を十分に施した土作り

●害虫よけに寒冷紗のトンネルを張る

コマツナの特性

ホウレンソウと似ていますが、植物分類上はまったく違う科で、野菜としてはつけ菜類とされます。ホウレンソウよりビタミンCが多い、優秀なビタミン、ミネラル野菜です。西アジアから中国を経て、東京で改良されてその地名が名前につきました。

コマツナの品種

暑さ寒さに強く耐病性の高い品種づくりが行われており、周年収穫可能なものも多くなっています。「卯月」「みすぎ」「おそめ」「極楽天」「夏楽天」などがよく作られます。

コマツナの栽培方法

冷涼な気候を好み生育適温が18~20度なので、秋まきが適しています。氷点下でも枯れず、軽く霜に当てたほうが甘みが増します。春まきは3~4月にまいて、早めに収穫します。夏まきは耐暑性のある品種を選びます。

深さ15cmのまき溝を掘り、長さ1mあたり堆肥1~2kg、化成肥料と鶏ふんを各1握り施して2cmの間土をします。畝幅は60cm。平床にするなら幅は90cmにして、元肥は同量を全面施肥にします。

まき溝に条間10cmで2列のすじまきをしたら、種が隠れる程度に薄く覆土し、軽く押さえて水やりします。ばらまきは、種が15cm間隔になるくらいにまきます。9~11月に少しずつ時期をずらしてまくと、3月ごろまで収穫が続けられます。

3~4日で発芽したら、本葉5~6枚までに5cm間隔になるように間引きます。最後の間引き後、冬越しさせるときは、化成肥料をまいて土寄せします。

12月になったら寒冷紗のトンネルをかけると、いっそうおいしくなります。

コマツナの収穫

間引き菜を利用しながら、草丈15~20cmくらいから切りとり収穫します。秋まきは多少遅くなってもかまいませんが、春まきは病害虫にあう前、種まき後1カ月で収穫を終えます。

コマツナの病害虫

できのよしあしは害虫防除しだいです。高温期無農薬で育てるのはかなり困難ですが、種まき後に寒冷妙のトンネルをかけるとかなり違います。ヨトウムシ、アオムシ、コナガ防除にBT剤のエスマルクDFやマラソン乳剤などを散布します。べと病は品種改良で発生しにくくなっていますが、発生したら生育初期ならダコニール水和剤などが散布できます。

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