花図鑑

ボタン

古くから観賞された艶やかな大輪花です。


ボタン・写真1
ボタン・写真2
ボタン・写真3

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栽培カレンダー・ボタン
■花色のバリエーションが豊富
■夏の暑さに弱い
栽培上のポイント

水やりは表面の土が乾いてから
初夏と冬に剪定して樹形を整える


学 名

Paeonia suffruticosa

英 名

tree peony

難易度

普通に育てられる

原 産

中国

分 類

ボタン科/落葉低木

別 名

カオウ、フッキソウ

草 丈

1~2m

環 境

日あたりと水はけのよい場所

増やし方

挿し木・株分け・接ぎ木

花言葉

王者の風格

名前の由来

漢名「牡丹」の音読みから由来されます。

ボタンの特徴

大輪の豪華な花を咲かせる落葉低木です。原産地の中国では、花王(かおう)、富貴(ふっき)などとよばれて賞賛されました。日本には奈良時代または平安時代に渡来したとされています。春咲き種と寒咲き種に分かれますが、日本ではおもに大輪の春咲き種が栽培されています。

ボタンの植えつけ

水はけのよい場所に

10~11月ごろ、8~10号鉢に1株を目安に百を植えつけます。水はけをよくするために鉢底に軽石などを敷きます。庭植えの場合は水はけがよく、西日があたらない場所に、30~40センチの植え穴を掘り、堆肥と緩効性化成肥料を入れて、根が肥料に触れないように土を少し戻してから植えつけます。乾燥対策に株元にマルチングをしておきます。市販の苗はふつうシャクヤクが台木になっているので、ボタンが根を張れるよう、接ぎ目が隠れるように植えるか盛り土をしておきます。

ボタンの水やり

表面の土が乾いてから

水はけよく管理するために、表面の土が乾いてきたら水やりをします。

ボタンの肥料

肥料は定期的に施す

11月、3月、5月に、株のまわりに溝を掘って緩効性化成肥料や骨粉などを入れます。

花がらについて

花がらを残しておくと種子ができますが、株が弱る原因になるため、花が終わるまえに花首から切り取ります。

ボタンの豆知識

ボタンのさまざまな分類

ボタンは育成された場所によって中国ボタン、日本ボタン、西洋ボタンなどに分けられ、日本ボタンはさらに関西ボタン、新潟ボタン、島根ボタンなどに分類されます。ボタンの花色は非常に豊富ですが、シャクヤクに比べると花形のバリエーションが少なく、花びらの数によって一重、二重、八重、千重(せんえ)、万重(まんえ)などがあります。花びらの数が多く、内側が盛り上がっているものをとくに獅子咲きとよんでいます。

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